婦人科外来に、生理用ナプキンによるムレ・かぶれで受診される方がたまにいらっしゃるのですが、ケミカルのナプキン(以下、ケミナプ)使ってたら、ムレるし、かぶれるよねー、わたしもかぶれてたなーと思いながら、いつも診察についています。
その場で「布ナプキンもいいですよ!!」って言えればいいのですが、院長の診察の方針もありますし、そこまで関わって話している時間もないほど毎日バタバタとしていて伝えられずというのが現実です。
なので!!ここでは「布ナプキンもいいですよー!!」についてお伝えしたいと思います。
『布ナプ』とか、『布ナプキン』と検索したら、布ナプがどんなものなのかは知ることができると思うので、ここではわたしが布ナプキン(以下、布ナプ)にしてから5年の間で感じる布ナプのメリットを書きますね。
*******************************************
1、ムレない、かぶれない
まず、これですね。『凹凸構造でムレない』『かぶれない』『サラッサラ』とかパッケージに書いてあっても、やっぱりムレるし、かぶれますよね、ケミナプは。肌に触れる部分を改良しても、吸収した経血を漏らさないためには、ショーツ側は、どうしたってビニールですから、通気性は悪くなります。
布ナプは、通気性が良いので、ムレない、かぶれないです。
2、冷えない
ケミナプが経血を吸収するのは、吸収ポリマーが使われているからです。この吸収ポリマーは保冷剤のアイスパックや、熱が出た際によくおでこに貼ったりするシートに使われるものと同じ材料です。
つまり、ケミナプをおまたに当てるということは、おまたを冷やしているということ。さらにはお腹の冷えにつながり、血液循環を悪くし、生理痛などのトラブルの原因にも。
布ナプは、布なので。冷えの心配はいりません。
3、生理が3日で終わる
ケミナプを使っていた頃の生理は、7日間くらいダラダラと続いていました。最近は3日でほぼ終わります。2日目の午前中に剥がれるものは剥がれて、3日目まで出血はあって、4日目には粘液に混ざった少量の出血といった感じです。
なぜケミナプだと、ダラダラと長くなるかというと、ケミナプは吸収ポリマーを使っているといいました。その吸収ポリマーが無駄に経血を吸い出すのですね。
4、夜、経血が出ない
夜用ナプキンが普通に店頭に並んでいて、オムツ型のナプキンまである時代ですので、夜は経血がたくさん出るのが普通だと思っている方も多いと思います。わたしも思ってました。
布ナプにしてから、夜の経血がほとんど出ません。朝目が覚めて、立ち上がって、夜の間に溜まっていた経血が降りてくるという感じです。これも、吸収ポリマーに無駄に吸収されることがないというのもひとつの要因と考えられます。
他にも、夜寝て朝起きるという、基本的な生活習慣に戻って、自律神経の働きも正常になったことも考えられます。(生理中の大量出血は、生理前〜整理中に、副交感神経が優位になるべき夜の時間帯に、交感神経が優位になっていることが主な原因です)
5、経血コントロールがしやすくなった
布ナプとセットになってくるのが、経血コントロールです。経血コントロールについては、また別記事>>>でゆっくり書こうと思いますが。
ケミナプを使っていた頃は、ただダラダラとケミナプに吸収させて排血していたので、その感覚に無頓着になっていました。
お気に入りの可愛い布ナプを使うようになって、それを汚したくないので、経血が降りてきた感覚に意識がいくようになり、トイレに行って排血というのが、だんだん自然と出来るようになってきました。
*******************************************
ここまで、布ナプキンのメリットをあげてきましたが、実際、布ナプキンも洗わないといけないので、お泊まりとか、仕事でこまめにトイレに行けない日とかには不向きだったりもします。なので、わたしは、状況に合わせてケミナプも使うこともあります。
そして、布ナプとセットになってくるのが、経血コントロールですと書きましたが、この経血コントロール、骨盤力のセルフケアをするようになってから、その感覚がよくわかるようになってきたのです。そのことは、こちら>>>に書いていますので、合わせてお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。